考察キッチン

KOUSATSU-KITCHEN

吸死の「派生」で性格が違うのは?【Δ・嘘・蛸】

やっぱ魂があるんですよね。

※この記事は週刊少年チャンピオンで連載中の漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』(著:盆ノ木至)のネタバレを多分に含みます。
※最新コミックスまでの内容の他、原作者・公式アカウントツイッターで過去発信された情報に触れる可能性があります。ご注意ください。



先日投稿した「ドラルクに対しては意地っぱりって何?」の記事で

いかに「本編1死のロナルドとドラルクの出会い」が特殊だったのか、を語ったのですが。

zara.hateblo.jp

その「出会いの特殊さ」の影響で「今の2人の振る舞い」が決まっているとしたら、派生だと「出会い」が変わってくるわけで、その辺どうなんだろ〜 というご感想を頂いたりした為、ちょっとそちらも触れておこうと考えた次第です。

「派生」とは


吸死の「派生」がわからない方(本編だけ読んでいるとそんな用語は出てこない)もいらっしゃると思うので一旦説明すると、

本編とは違う世界観でロナルドたちキャラクターが生きていたら?というifを描いたもの」

ですね。
パロディの描写もコレに含まれます。学校パロディ(学パロ)、とかお伽話パロディ(人魚姫パロ・金太郎パロ)とか。
吸死に限らず二次創作でよくあるアプローチですが、吸死の場合、公式でも「派生の世界観」が存在します。
Δ、嘘予告、227死(よいこすぐ死ぬ童話)とか書店購入特典のリーフレットとかですね。
そんなわけで、むかしむかし、その「公式のif世界観」を「派生」と読んで読者が勝手に親しんでおりました。

ファンブック2(略:FB2)に「派生」という項目が記載されるまではな☺️

公式が出版物に直接書いたので、非公式の用語だったものが、なんか公式用語になっちゃいました。
ファンが公式から隠れようなんて不可能ってことだぜ。無情。
(それまでも盆ノ木先生は普通に「派生」という言葉の存在を認知していた模様です。逃げられないね。)

派生世界の代表としては「嘘予告」と「Δ(デルタ)」でしょうか。
「嘘予告」は単行本の巻末で毎度新規描写がありますし「Δ」はFB・FB2で漫画が描かれているので、他の派生より「盆ノ木Edition」の情報量は多いですね。

ただ、ホワイトデーのアカジャ(アカウントジャック)などを見ていると、そういった「公式設定が結構ありそうな派生」以外でも、どうも派生ごとにキャラクターの性格が違うな?というのが確認できます。


↑金太郎ロナルドは、本編ロナルドのように「照れ」や「チョコをもらえた驚き・感動」のような振る舞いはあまりありません。


本編ロナルドはこの感じ入りようです。全然違いますね。

この違いがどこから来ていて、「同じキャラ」としてどう考えるのか?をちょっと一旦整理して置こうかな、の試みです。

経験によって変わる?

Δロナルドはアホみたいに強いせいで……何か、そのせいでというのか、そのせいでか?
まあそのせいで、あの 若干本編のロナルドくんより アレですね 苦労知らずだったのか
こう精神年齢が幼い 幼いっていうかこう あの 幼いか……なんか
本編のロナルドくんは割とアレで こう 苦労性のゴリラみたいなとこあるんですけど
Δロナルドくんはなんか そんな感じがあんまり しないですね

『盆ノ木至らぬ作画動画2』

上記は盆ノ木先生のyoutubeチャンネル動画内での発言です。これを聞く限りは、先生としては「ロナルド」という人格の中で「経験で変わる部分」が結構ある感じですね。

強いから苦労知らず」というのは……例えば、ロナルドの見習い時代のように、誰かを守ろうとして失敗したり、みたいなことがなかった……という感じでしょうか?


Δロナルドは「市民を守る退治人」ではありませんが、仲間にとって「いないと困る」……支えになっている存在のようですし。やっぱり周囲を守ろうと動く優しい男という部分は同じなんでしょうね。

その「守ろうとする」「支えようとする」という過程で、「上手くいかない」とか「できない」って経験があまりなかったのかもしれません。
強すぎる故に、「吸血鬼っぽくない」ということに悩んであまり自信を持っていないようですが……。
「できなかったことがない」から「できること」について「すごいこと」と思ってない感じでしょうか?

本編ロナルドも彼の憧れは「自分のイメージするアニキ」で、自分の現状がそれに追いついているとは思っていません。そこは同じですが……本編ロナルドは「理想と違う」ということを常に悩んでいる感じではなかったですね。

もしかすると、本編では「出来なかったことが出来るようになった」という経験が……「自分の現状を肯定する自信」になっているってことでしょうか?

Δロナルドの「できないこと」って「吸血鬼らしい弱点を持つ」ってことなので、それを達成したことがない彼には「克服体験」による自信が無いのかも……。

無い、というとアレもそう。
Δロナルドは、本編ほどドラルクに対して「当たりの強い感じ」がありません

アカジャで特に表れる部分ですが。


ドラルク側が「ディスり」と思っている言葉も、本人としては「吸血鬼っぽい外見が羨ましい」っていうニュアンスで、褒めているつもりのようですし。

そもそもΔのロナルドとドラルクの出会いは、
死んで蘇る為に人間の街を急襲したロナルドがドラルクの作戦で確保される」って流れ(2022ホワイトデーΔから推察される内容)のようですからね……。
ドラルク側に全く「筋の通らない点」がなく、本編のように「ロナルド側がドラルクの行動を警戒する理由」も「悪印象を抱く要因」も全然ないのです。

しかも、ドラルクはダンピールでロナルドの気配臭をキツく感じるらしく。思わずそこに言及する度、ロナルド側は「褒められた」と勘違いして照れているようです。



褒めてくれるし、美味しいお菓子は貰えるし、街は拠点にできるようになって……。なんか、何も悪い事ないし。いっそ、自分が畏怖くないから悪いんだ!みたいな空気ですよね……上記のツイートだと。

本編のロナルドがドラルクに対して当たりが強いのって、やっぱり「退治人として看過できない要素がドラルクにあるから」だったのでしょうね。(詳細は『ドラルクに対して意地っぱり、って何?』を参照)
Δのロナルドは退治人でもないし。仲間や自分に対して危険な要素がドラルクに有るわけでもない
だから「当たりの強い感じ」が、出てこない、と。


先述した「金太郎ロナルド」の「バレンタインお返し」のこなれ感も、この理屈で説明できそうですね。


やっぱりビジネスで贈り物のやりとりなんかに慣れているから、「貰えると思わなかった」という前提が薄いし、普段の仕事の延長として「贈り物として何が相応しいか」という迷いも生じにくい

結果、過度に感動したり慌てたりもしない。等々。


面が変わる


派生と本編では「経験によって形成された振る舞い」に違いが出てくる。
でも振る舞いが違うからといって、「名前と顔が同じなだけで全然別のキャラ」というわけでもない

前項でもΔと本編のロナルドで「自分の理想と現状が一致していないと自認している」という点に共通が見られましたが。

「この特徴がいかにもこのキャラ!」と言う部分が端々にあるんですよね。

例えば嘘予告のロナルドで言えば、「周囲を助けようとする」というパーソナリティ


彼の「救おうとする対象」は人間だけに限らず、「吸血鬼ども」にも及びます。
深刻すぎる世界観の中でも、敵として戦わなければならない現実を繰り返し突きつけられたとしても、「助けたい」という「理想を求める心」を失わない
この揺るぎなさは、やはり彼の魂が「そういう形」になっているからなのでしょう……。

嘘予告はなんだか、理想を否定してくる「現実の残酷さ」の強度が凄すぎるからか……比較的「平和」を維持しているその他の派生より「ロナルドの理想にかける執着」のようなものが強く出ている感じがします。

Δロナルドで強く出ている特徴は、先生の言うところの「幼い」感じ。
「食べ物」や「畏怖する言葉」、ちょっとしたことで警戒を解いてしまう「ちょろいところ」も……その一種かな。
あまり人を疑わず、素直に言われたことに従ったり


本編に存在した「仕事だからちゃんと(警戒とか)しなきゃ」というストッパーがない分「ちょろさ」や「素直さ」が強く表に出ている感じでしょうか。

なんか「本編でのロナルドの振る舞い」と全然違うのに「ロナルドっぽいな」と思うこの感じ。

ロナルド子供化回(115死)でドラルクが「ロナルド君本人だ!!」と気が付いたあの感覚と似ているのかもしれません……。
別に大人のロナルドはズボンとパンツを脈絡なく脱いだりはしないですが……やっぱりこう、「ロナルド君本人の魂のカケラ」を観測してしまう。
別人じゃなくて、本人が変化したものだ!」と判断する感覚。

「新たな一面」という言葉もありますが……「押し出されている面が違う」って感じの理解ですかね。

「ロナルドの魂」が立体になっているようなイメージというか。

本編では最初「仕事に対して真面目で必死な面」が前に出ていたんです。そして、「幼い一面」は側面、もしくは裏側に隠れていた。ちょうど、サイコロの6の面が見えている時に、1や2が見えにくくなってしまうような感じに。
それが段々、彼を知っていき、色々な視点から見る事で、横や裏もしっかり把握できるようになった、前に出ている一面だけでなく、立体的に見えるようになってきた。

それがΔでは「幼さ」の面が最初から前に出ている



その幼さや、人間に対する無知ゆえにΔドラルクを振り回したり苛立たせりするのでしょうが、本編同様、「最初には見えなかった面」が段々見えてくる……予定なのかもしれません。

嘘予告でも、「理想にかける揺るぎなさ」の隙間からチラチラと、流されやすかったり、ちょっとアホっぽい勘違いをしたり、幼い一面が見え隠れするんでしょうかね。戦火の中にもそんな暇があったらいいなと思いますが……。

関係性の共通


Δロナルドについて「人間に対する無知」で揉め事が……という話を出しましたが……。
この点については、本編とΔは共通していますね。

本編ドラルクも最初、「人間の感覚」というものをよくわかっていませんでした

私のような知的で友好的な高等吸血鬼は
人間社会と共存し得るのだよ

━『吸血鬼すぐ死ぬ 1』2死

友好的と言いながら、現場に駆けつけたら一般人(武々夫)の血を吸おうとしたりしてましたしね……。
1死でも物騒な罠を人間に使おうとしたりしていて、弱さはともかくとして「考え方が危険」です。退治人視点では。

一方でロナルドも吸血鬼について知らない事が多かった
19死のドラルク家出回などでは「”ご自由に”の看板が無いと戻ってこられない」という性質を知らず、看板を取り付けないまま帰りを待ってしまいました

互いに全く違う性質であり、違う文化で生きてきた彼らは、「互いを知らない」という事に気づかないまますれ違うことも多かった。それでムカついて揉めたり……。

Δでも、

ドラルクは「文句をつけたつもり」でロナルドが「褒められた」と勘違いしたり
ロナルドは「褒めたつもり」でドラルクが「ディスられた」と思ったり。

……やっぱり『文化や価値観が違うこと』が原因でお互いの言動の意図が伝わっていない

こうなると嘘予告でも、対立している種族同士で互いに知らない事は当然ありそうです。
戦火の中ですので、死別の辛さに関しては共有できるでしょうが……それもお互いの勢力が原因だったりしますし。
感性の違いから出てきた言動が、そのまま取り返しのつかない摩擦に発展するなんてことは当たり前に起きる世界でしょうし。
そういう手探りの状態から、ドラルクが自分の心臓でロナルドを蘇らせる(12巻嘘予告)までに信頼関係を築いたのだと思うと、返す返すも相当な事です……。

なんというか、大なり小なり「すれ違って揉めたりしながらそれでも一緒にいる」っていうのがロナルドとドラルクの関係の要点なのかもしれないですね。

肯定のズレ


すれ違いといえば、なんですけど。

人魚姫の魔女・蛸ドラルクの話で……。
あ、「蛸ドラルク」ってのは、とらのあなリーフレットのおまけ漫画『すぐ死ぬ童話』の内容で、現状既にファンブックの1巻目(FB1)に収録してるんですが……。

蛸の人魚で魔女のドラルクは、人魚相手に危険な条件付きで「人間になる薬」を売ろうとしていました。

彼にもう一度会いたいなら人間になる薬をやろう だが王子と結ばれなければ泡になって死ぬ どうするかね?

━『吸血鬼すぐ死ぬ公式ファンブック 週刊バンパイアハンター特別増刊号 』

でもそれは、うまくいかなかった……人魚側(ヒナイチ)に「いらん!」と言われてしまったからです。
ギャグ漫画らしく平和に終わったこの顛末。
アカジャで蛸ドラルクが再登場した時のツイートと合わせてみると、絶妙に様子がおかしくて……。


上記のツイートから解るように、リーフレットから一貫して「すぐ死ぬ童話」の人魚(ヒナイチ)側には「人間になって地上に行きたい」というニーズ自体がない。のですが。


でも、なんでか蛸ドラルクは、アカジャになってもしつこくお試しキャンペーンやクーポンで「人間になる薬」を売ろうとしているんです。
あんなに客は興味なしの姿勢を貫いているのに……。


そしてそのキャンペーンの内容に、「クソ映画チケット」の文字が!
いやそれ、自分が欲しいものでは??

これ多分自分が魅力を感じているから「お試し」をすれば魅力が伝わって、売れるはず!と思っていますよね?
でも、そこにつけるオマケすら自分好みなのでやっぱりズレていて、延々売れやしない、と……。

これも「自分の価値観と他者の価値観の違いを意識していない」が故に生じた「すれ違い」と言えますが。
なんか、客観的に見ると「ズレ」が表面に現れているのに、ドラルク側がその本質を捉える様子がないところが、「ドラルクっぽい」というか。

この延長上に「」に対して同族と比べても軽い認識しかない、本編ドラルクの異様さがあるんじゃないかって気がします。

自分が「他と全く違う認識で物事を捉えている」ってことに気がつかない
「自分がそう感じるから、他者もそうだろう」という前提で生きている。
そして、その違いが自分で確認できる表面に現れても、気に留めず、「自分が特に変わっている」という発想に向かわない

おそらくは……ドラルクの自己肯定が強いからなのか。「自分がズレているんだ」って発想が出にくいというか……ふんわり「そんなわけない」と思う力が強くって。

自分の絵がうまいと思い込んでいるとか、楽器が弾けると思っているとかの自信と繋がっているんですかね。

「自分の感性」に対する肯定感

「すぐ死ぬ」という体質が、周囲と違うなってことは解る
でも、「すぐ死ぬから、死に対する認識がどうこう」という感性の部分まで行くと他者と比較したとして「ズレてるの自分の方かも」とは、ならない

蛸ドラルクの場合、それが「商売の感性」に反映されているのかなって思います。

だからいくら客(ヒナイチ)がおやつにしか興味がなくても、「クソ映画」で集客できるという想定で進んでしまう。

ただ、商売って芸術とは質が違うというか、自分が「良いな」って思うだけで完結できるものじゃないのに、頑なに自分の感性しか信じてないのがすごいですよね……。
ちょっとこの辺は本編より思い込みが強いというか、
「これは自分の好みだ」という自覚が薄いのかもしれないな、と思います。


変化するドラルク


商売として評価を受けなくても、しつこく売り方でどうにかしようとする、ちょっと頑なな面がある蛸ドラルクですが……

本編ドラルクはというと、時に「自分の価値基準」を改めることがあります

例えば「仕事とおカネ」に関しては連載が進むにつれて

「(私の給料)50万くらい?(5死)」

「自由業が金銭感覚狂ったらおしまい(267死)」

というセリフの差異があって。ここから考え方の変化が窺えます。

仕事で得るお金の相場、そこから出てくる「使っても良いお金」の感覚。そのスケールが、ロナルドの「自営業」という職種に合わせてチューニングできているんです。

確かに人間の街で暮らす上では、そういう感覚を身につけるのって必要だよねと一瞬思いますけど……。

よく考えるとドラルクって、祖父に頼めば自分用の城くらい何処にでも余裕で建つんですよね。
実際、142死で「新横浜に吸血鬼らしい城とか用意できる?」と聞いていて、「できる」の回答を得ちゃっているし。

ぶっちゃけ、「人間の一般的な金銭感覚」を自分の価値基準に取り入れなくても「シンヨコで生きる」分には、問題がない

けど、彼は変化した
ただシンヨコで暮らせばいいんじゃない。
「事務所でロナルドたちと一緒に暮らす」という、現状を保ちたい。それに必要なことだから。
その為に「不適切」なことをひとつひとつ学習して、自分の内面に変化を起こしているんですよ。

そういう意味で言うと、蛸ドラルクの「商売を成功させたい」という願望は「自分の内面に変化を起こすほど」のものじゃないのかもしれないですね……。


平和な王子ロナルド


ドラルクの変化の話をしたんで、ロナルドの話もしておくと。


この「王子なのに何も起きない」というのも、「ドラルクと出会わないことによる無変化」を象徴しているような気もします。

しかもこの「国としては平和な方が良い」に決まってるのにネガティブな思いが生まれちゃうこの感じ。
ちょっとΔの「強すぎて吸血鬼らしくない!」の嘆きに通づるものを……感じますね…。

Δと同じって考えてみると、もしかすると「平和すぎ」を気にする王子ルドは「それしか悩みがない」くらいに、外側から見たら結構立派にやっているのかもしれないですね。

というか「自分を肯定する延長でズレてるドラルク」とまるで反対のズレ方だなあと、改めて思います……。


こういう彼らの「偏り」が、出会うことで少しだけ解されるのかもしれないな……。



解釈方針まとめ


・「本編」と「派生」では同名キャラクターでも振る舞いが違う
・その違いは「経験」の違いからきている
・「環境」や「身体」が違っても、同名にキャラクターには通づる部分がある
  ↓
・「環境」や「身体」を抜きにした「経験を積む前の魂」が同じで、そこに積載された個性が在るのでは?


*「派生」では「経験の違い」により「同じ魂の違う面」が出ている!

【キャラクター】
(環境+身体= 経験)
||
経験 = 振る舞い


↑の考えでいくと

「本編キャラだけではハッキリわからないが、この派生のこういう要素があるのでは」
「派生キャラの表面上には見られないが、本編で存在する要素だから何処かに在るのかも?」

という双方向の推論が可能!

てな訳で、今回はその推論の一例みたいのを、一つの派生に無闇に深堀りしない程度(?)に書き連ねてみました。のがこの記事です。でした。

はい!
今回は「こんな感じで解釈するぜ」が論旨なので、ここまで!

各派生についてはまた別記事でまとめたいと思います!!
その時はまた御同行願います辻田さん!!!
辻田さん!!!!!
お願いいたします!!!!!!


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