『吸血鬼すぐ死ぬ』第320死　感想(考察含)

週刊少年チャンピオン2023年15号　『吸血鬼すぐ死ぬ』*1第320死の感想です。

320死、一言でまとめると

『あ！死ん研ゼミでやったとこだ！』。

以前から脳に丁寧に刷り込まれていた「知識と思い出」があるから「わかる」。
すーごい楽しい。

以下要素ごと個別、簡易メモ。
引用など不完全な部分は後で整えます。

下等吸血鬼は不味い(80死)けど…

「吸血鬼の格と食」概念、出てくる度に一貫してて脱帽。

とにかく『下等吸血鬼』は野菜だろうがキノコだろうが、
時代を遡ろうが絶対不味い。

でも……”食べれる味”になる場合があって

それが80死で起きた

『へんなの血を吸った下等吸血鬼は美味しくなる』事件

・しかも盆ノ木先生はツイッターで「へんなの父もおいしい」と発言

へんなどうぶつはおいしいらしいが、へんなどうぶつ父もおいしいらしい#すぐ死ぬ呟き盆
— （アニメ吸血鬼すぐ死ぬ２配信中！）盆ノ木至（25巻発売中！） (@bonnoki) 2021年5月5日

・ヒュドラーも美味しい

ヒュドラーの肉はうまい　肉と魚のまざったような味で栄養価も高い（多分）
— （アニメ吸血鬼すぐ死ぬ２配信中！）盆ノ木至（25巻発売中！） (@bonnoki) 2017年3月30日

この時点で「下等吸血鬼は不味い←→高等吸血鬼はおいしい」の構図の気配を感じるが

315死にて
・ドラルクの力を受けた素材を取り込んだクッキー吸血鬼はイマイチだけど”食べれる”味
の事件が発生

315死のクッキー吸血鬼は吸血意欲の高さやドストレートな危険性からして 下等吸血鬼なんだけど「普通に食べれ」てしまった。

その理由づけとしてなのか「吸血鬼の力を受けた小麦粉を吸収した」という説明が入っていて、
これにより

「高等吸血鬼の血を取り込む」だけじゃなくて
「力を受けた物質を取り込む」によっても

「下等吸血鬼が食べれる味になる」の実績ができた。

↓その５話あと

・真祖流吸血鬼クソデカかき揚げ(320死)（香り高い）。
なんだよな。

315死と

「同じ素材でも真祖(ドラルク)が作ると美味しい」

で被せている。

となると
クッキー吸血鬼はドラルクの力を受けた小麦粉を取り込んでいた
→何しても不味い下等吸血鬼が美味しくなったのは格の高い吸血鬼の力を受けたから？

に考え至る。やはり。

これ本気で「高等吸血鬼は食べると美味い説」あるかもしれん

無人島回(80死)でも「下等吸血鬼は不味い」の法則が徹底してるけど、あの回でへんなを吸った吸血鬼は何か甘い感じにおいしくなり、ヒュドラーの肉も上手いことが判明しているので、高等吸血鬼の身体は人間にとって美味いのかもしれんな　舐めたら甘かったりしてな　ハハ　　は？
— ざらめあめ (@zarame94_nu) 2022年4月2日

植物系は太陽平気(ゼンラニウム)

だいぶ前から先生が言ってるやつ。

植物系吸血鬼は植物の性質を有する。
(でも、植物を食料として見る)

だから吸血ニンニクは他の吸血野菜を駆逐するニンニクの性質を持つし、ニンニクの匂いに釣られて集まる。とか。
ゼンラさんも普通に植物食べる（ニンニク食える）のにY談波(90死)で「花の〜…云々」て言ってたしね。

花に対してY談抱くんだ……て。

こういうところだよな……。

捕食対象としてみるけど、同種としての感情を持ったりもする。
不思議だけど、
人由来吸血鬼も人の血を吸う（食料として見てる）のに人間を同種と同じように思ったりもする。

ギャグと思ってた「無茶苦茶さ」が
この辻褄の合い方でハマっていくの、ブラボーすぎる。

ほんとすげー

食えば吸血鬼退治できる（13死）

よく考えると謎概念だけど普通に受け入れていたことに気がついた。
炎や高温の熱でないと退治できない太陽平気系吸血鬼も何故か食うと退治できる(？)

もしかすると「吸血鬼は人間の”生”、”意思欲求”に勝てない」の法則に噛んでいるのか……？

「食う＝生きる」だから？人間の生きる意思に勝てない？

吸死２期５話は「吸血鬼の力は人間の意思欲求に勝てない」の３本だったな…。(より正確には、フクマさん＞人間＞吸血鬼…？)家出回(19死)でも「招く意思」がないと吸血鬼は家に入れなかったり…人間の意思って吸血鬼を阻む力があるっぽくて、裏新横(184死)も「人間を衰弱させ」ないと生命力が吸えない
— ざらめあめ (@zarame94_nu) 2023年2月6日

あと、「吸血鬼食えば退治できるじゃん」の発想が

13死では吸血鬼から
320死では退治人から出ている

本当に逆

あと真祖様「手を出すな」って言われたら一応おとなしくしてる
し、ちゃんとゴリ押し退治方針を邪魔せず手伝ってる　逆

やっぱ似てるようで全然違う２人なんだなって再認識

ドラルクと真祖様とは「違う」から、真祖様とは「違う関係」を手に入れて、
でもそれこそが「自分に合った関係」だから、そういう意味では通じている。

重ねられる程に違いがはっきりしていく

退治人のゴリ押し

ヘルシングさんの柱〜〜

やっぱ英雄たるもの「ゴリ押し」って大事なことだったんだ…

ミカヅキくんに足りないのはコレだな…

「ロナルドさんならどうする？　そうだ！まずは様子を窺って…」とか言ってる場合じゃない

ゴリ押せ

ロナルドさんはいつもゴリ押しだ

関係と感情の呼称

真祖様が初手「フレンド」だったのもそうなんだけど
前回からの「助手」とかもそうで……

なんかちゃんとテキストで「関係性の呼称」が出てくるんだよな

「助手」、仮初めの呼称ではあるけど継続的に使っているし
本人も「助手だ」って自称して行動の理由にしているし
ちゃんと退治を手伝っているから実態も伴っているし

ロナルドとドラルクの関係って頑なに「実態のともなった呼称」が出てこなくって……
ココすごい逆にハンドル切ってるよな……

まあこの辺(関係の呼称)の話は297死読んだ時の感想↓でもしている

297死、前から濃厚な気配はあったけど、こうもしっかり○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○込み上げてくるものが…　とくに○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○が『○○○○○○○○○』なのだなぁと https://t.co/D25W9G9q8L
— ざらめあめ (@zarame94_nu) 2022年7月7日

そんで今回また「友情」ってヘルシングさんがモノローグで言及してるの「ウワー」ってなった。

これロナルドだったら出ない言葉だろうな…
別に「親しくない」とか「日々の感謝がない」とかじゃなくて
感情や関係に名前つけたところを読者に見せてくれないんだよな……

まあこれは御真祖様が正式な名前を確定させてない、てのも多いにある……というか「そこ」とスイッチしてるのかも
「個人の名」、と「関係の名」で。